◎TOKYO PHOTO ; MISUJI MOTOASAKUSA KOTOBUKI 22.7 2012
台東区の鳥越神社から浅草を目指して進む。鳥越神社の北には三筋一丁目と二丁目があり、商店やオフィスビルと住居が混在している地域。新しいマンションなども建ち並ぶ。車の通りは少ないが区画整理された幾本かの通りが交わる。この周辺は江戸期、幕府下級官吏の組屋敷が密集して建っていた。屋敷の間に3条の道が縫うように通っていたことから、3本の“筋(道)”ということで浅草三筋組屋敷と呼ばれた。そこから三筋という地名になったとのこと。いまどき珍しくなってしまった電話ボックスがポツンと置かれている。
春日通りを越えて新堀通り沿いを進むと、浅草通りの菊谷橋交差点に出る。真っ直ぐ進めばかっぱ橋道具街で、右折すると東京メトロ銀座線の田原町駅。田原町駅の向かいに浅草東本願寺の立派な境内を見ることができる。浅草東本願寺は浄土真宗東本願寺派の本山。慶安4年(1651年)に神田に創建されたとのこと。明暦の大火(1657年)により焼失し、神田から浅草に移転。文化3年(1806年)の火災や関東大震災、空襲によっても焼失するが、その都度再建された。また彰義隊の拠点ともなったことでも知られる。葛飾北斎の『富嶽三十六景』に、「東都浅草本願寺」として描かれた伽藍を見ることができる。
田原町駅前の浅草通り沿いには、多くの仏壇・仏具の商店が並び、通称仏壇通りと呼ばれる。お盆が近いこの時期には様々な商品が店頭に並べられている。街角に浅草の歴史を綴ったパネルが展示されている。計り売りの炒り豆屋さんもある。浅草が近づいて人通りが多くなってきた。
※東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto1.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto2.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto3.html
photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko
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