2012年7月9日月曜日

梅雨空の上野不忍池と開花間近の蓮(台東区)

◎TOKYO PHOTO  ; UENOSHINOBAZUNOIKE 6.7 2012









上野公園不忍池の蓮の可憐なつぼみがわずかにのぞく。水上音楽堂や不忍池西側の歩道周辺の蓮池は一面が大きな葉に覆われ、もう少しで開きそうな花も見える。真ん中の弁天堂周辺になると、まだ葉も小さく水面いっぱいということはない。蓮の花は午前中に咲いて午後に閉じ、翌日また咲くことを3~4日繰り返して花の命を終えるという。見ごろになるのは7月下旬。

池の真ん中に建つ不忍池弁天堂。寛永2年(1625)天海僧正は、比叡山延暦寺にならい東叡山寛永寺を開山。その後、不忍池を琵琶湖に見たて、竹生島(ちくぶじま)に相当する中之島(弁天島)を築き弁天堂を建立した。この弁天堂には谷中七福神のひとつ、「福・徳・智恵・財宝」を与えてくれる神として知られる弁財天が祀られている。

エサをもらって真剣に食べているスズメは、そばを通っても逃げようともしない。大きな鯉たちも、人が通るとお互い体をぶつけあって競って近づいてくる。都会の生き物たちは人と共生するすべを心得ているようだ。

※東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto1.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto2.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto3.html

photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko


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