◎TOKYO PHOTO ; NAKANO CHAN FES 15.7 2012
中野駅北口前に降り立つ。5月に駅北口がリニューアルされ、7月1日に駅前の北口駅前広場東西連絡路となる歩道橋が完成した。中野サンモールのアーケードに向かってまっすぐに改札が備え付けられ、また中野サンプラザに行くにはこの綺麗な歩道橋を歩いていけばいい。
この日は、中野サンプラザ前で“中野チャンプルーフェスタ”という催しが行われていた。サンプラザ前の特設会場では、エイサーや太鼓などの沖縄伝統芸能や沖縄民謡、島唄、バンドやダンスなどが行われ、屋台も多く出店していた。昼の暑い日射しが降り注ぐなかで、ビールを片手にゴーヤチャンプルーや沖縄そばや串焼きなど、誰もが思い思いに飲んで食べている。
エイサーは、お盆に現世に戻ってくる祖先の霊を送迎するため、若者たちが歌と囃子に合わせ踊りながら地区の道を練り歩く沖縄県の伝統芸能。琉球王朝時代に京都の僧侶「袋中(たいちゅう)上人」が広めた仏典を踊りながら唱える念仏踊りが、沖縄の文化と融合し定着したものされる。戦前は太鼓を使う例は少なく、浴衣などの普段着姿で手ぬぐいを頭に巻くというスタイルが主流であったが、戦後、沖縄市など本島中部を中心に大きくスタイルを変えた。1956年に始まった全島エイサーコンクール(現・全島エイサー祭り)の影響もあって、観客を意識した派手な衣装や太鼓のパフォーマンスなどが若者たちの間で取り入れられたとのこと。その構成は、旗を持った旗頭が集団の先頭に立ち、大太鼓や小太鼓(パーランクー)などの太鼓を叩く男性集団がその後に続き、男女の手踊り、三線(サンシン)と歌い手の地謡(ジウテー)と続くという勇壮な集団で、その数は数十人から時には100人を超えることもあるという。
中野北口商店街の裏の路地ではエイサーの道じゅね~(練り歩き)も行われていた。また、7月28日(土)には新宿で“2012新宿エイサーまつり”が開催される。暑い東京の熱〜い一日がここかしこで繰り広げられる。
※東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto1.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto2.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto3.html
photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko
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