2012年7月19日木曜日

聖橋からお茶の水駅前とカザルスホール

◎TOKYO PHOTO  ; OCYANOMIZU 13.6 2012









JRお茶の水駅の上には聖橋が架かっている。神田川に架けられた橋のひとつで、関東大震災後の震災復興橋梁として昭和2年に完成。両岸に位置する2つの聖堂、湯島聖堂とニコライ堂を結ぶことから「聖橋」と命名された。橋は船から見上げた時に最も美しく見えるようにデザインされたとのことで、放物線を描く美しいアーチ型をしている。

橋にもたれ架かって昌平橋方向を眺めていると、神田川沿いに古いビルが連なる前を東京メトロ丸ノ内線が通過する。いつから貼られているのか貸事務所の看板がリアル。湯島聖堂の築地塀沿いの相生坂(昌平坂)を、夕刻になると多くの人が行き来する。湯島聖堂は午後5時には門が閉まってしまって入れない。湯島聖堂の周囲は築地塀で囲まれて、往時の面影をとどめている貴重な遺構とのこと。

お茶の水駅前に来ると、大勢のサラリーマンや学生が行き来して東京の活力を感じる。明大通り沿いのクロサワ楽器、下倉楽器などの楽器店ではエレキギターなどが賑やかに陳列されている。さらに先に進んだ所にあるカザルスホール。出版社の主婦の友社が建設し、昭和62年に名チェリストのパブロ・カザルスの名を冠して開館した。平成9年には本格的なパイプオルガンを設置して人気を集めたが、平成14年に経営難に陥った主婦の友社が日本大学に売却した。そして平成22年3月に閉館。

このホールを存続させるか、取り壊して新しい建設物を考えるかについては、これから検討が始められる状態とされている。さまざまなアーティストが関わってカザルスホールを守る会が立ち上ったとのことだが、行方が気になるところだ。

※東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto1.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto2.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto3.html

photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko

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