2012年7月16日月曜日

東京駅赤レンガ駅舎とオープン間近の東京中央郵便局

◎TOKYO PHOTO  ; TOKYO STATION 13.7 2012










2007年から復元工事に着手した東京駅の赤レンガ駅舎が、10月の竣工を目指して最終段階にきているようだ。丸ビルと新丸ビルの間を通る広い御幸通りの片側は歩行者専用になっていて、駅舎の全体像を眺めることができる。戦災で失われたという二つのドームが、異郷にいるかのような優雅な姿を見せている。

赤レンガの東京駅は大正3年に、6年半の歳月をかけて中央停車場として建設され開業した。設計は建築界の第一人者辰野金吾。関東大震災にはビクともしなかった東京駅だったが、昭和20年5月25日夜半のB29の焼夷弾により炎上。華麗なドームは焼け落ちて空が見える状態だった。一刻も早い復旧のため、ドームは角屋根にして3階は撤去されて2階建てとして昭和22年に応急修理が完成。当時4、5年もてばいいと言われた応急修理が60年も持ちこたえた。昭和30年代、昭和50年代、さらに昭和62年と何度となく再開発、高層化の検討がされたが、市民の根強い運動により赤レンガ駅舎は復元されのこることとなった。

東京駅に向かって右手に高層のJPタワー・東京中央郵便局が出来上った。17日オープンとのこと。高さが約200メートルの地上38階建て。歴史的価値が高かった東京中央郵便局の保存を求める声が強かったため、外壁を可能な限り保存・活用するように設計されたとのことで、5階までは以前の建物のイメージを残している。1階の東京中央郵便局はオープンするがタワー内の商業施設やビジネスフロアのオープンはまだ先のようだ。

丸の内はここ数年の間に再開発による超高層ビルの建設ラッシュだった。大手町はいまも建設中の超高層ビルがあり、まだ街は変化を遂げている。

※東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto1.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto2.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto3.html

photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko

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