2012年7月20日金曜日

サブカルチャーの聖地・中野ブロードウエイ

◎TOKYO PHOTO  ; NAKANO BROADWAY 15.6 2012









中野駅北口には、駅前のロータリーから全長およそ240メートル、100店舗以上も続くアーケード商店街の中野サンモールがある。自然光を取り入れた明るいアーケードで、店舗の上部には太陽をモチーフにした看板が掲げられている。休日ともなれば溢れんほどの人の波。

中野サンモールの商店街を過ぎた先にあるのが中野ブロードウェイと呼ばれる複合ビル。地下1階から4階までが商業施設で5階以上は居住施設になっている。入口右手にコスプレやカツラ、アニメなどのグッズのショウケースや「まんだらけ」の看板、3階に上るエスカレーターがあるので、ここからが中野ブロードウェイということが分かる。1966年(昭和41年)の開業当時は中野駅周辺で最も高いマンションであったことから注目を集め、タレントで政治家の青島幸男や歌手の沢田研二などが住んだことでも知られている。

このブロードウェイは「サブカルチャーの聖地」として有名になった。2階、3階、4階とどの階も漫画やアニメに関する本やフィギュア、ビデオ、DVD、ポスター、ゲームコーナーなどの様々な小さな店がひしめく。1980年にこのビルでわずか2坪のスペースを借りて古漫画専門店「まんだらけ」が開業する。漫画古書専門ということで当時としては珍しい業態だったが、のちにレトロな看板やミニカー、景品類、ドール等のサブカルチャー全般にまで取扱い商品を拡大したことで売り上げを伸ばし店舗を大きくしていった。やがて同じ形態の専門店が次々と開店したとのこと。

若者が多く出入りする中に、小さな子ども連れた父親の姿も目にする。昔の映画ポスターや古い漫画本など中高年にとっては懐かしい商品も並ぶ。外国人も珍しそうに足を止め写真などを撮っていた。

※東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto1.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto2.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto3.html

photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko

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