◎TOKYO PHOTO ; KONRYUZAN ASAKUSASENSOJI 22.7 2012
休日の浅草寺(せんそうじ)、雷門をくぐって仲見世に入ると人でごったがえしている。中国や欧米からの観光客も多い。昨年の震災以降、減少していたがすっかり戻ったようだ。浅草寺は飛鳥時代の628年に建てられた都内で最も古い寺。観音菩薩を本尊とすることから「浅草観音」あるいは「浅草の観音様」として古くから広く親しまれている。
仲見世を過ぎると目の前に現れる立派な門が宝蔵門。小舟町と書かれた大提灯は日本橋小舟町の有志の寄進により作られ、入口の雷門は、1960年に松下電器産業(現パナソニック)の創設者、松下幸之助が病気が治ったことのお礼として門と大提灯を寄進したとのこと。
本堂の前にはお香を焚いた常香炉が置かれている。無病息災や患部に煙をあてると病気が治るという言われ、みな思い思いの場所に煙をあてている。左手には五重塔が聳える。関東大震災では倒壊を免れたが、昭和20年の東京大空襲で焼失。昭和48年(1973年)に再建された。
本堂では毎日3回の法要があり、先祖供養や厄よけ等の祈祷が行われている。広い堂内の天井を見上げると、中央に龍の絵とその左右に蓮を持った天女の絵が描かれていた。川端龍子(かわばたりゅうし)画「龍之図」と、堂本印象(どうもといんしょう)画「天人之図」。畳約19畳分あるという。
五重塔の前で「打ち水大作戦2012」が行われていた。主催者の挨拶のあと、集まった人が水を張った木の桶を手にして一斉に水を撒いた。
※東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko