早春の荒川河川敷

◎TOKYO PHOTO  ; ARAKAWAKASENJIKI 20.3.2012

３月中旬を過ぎて、荒川河川敷の土手が少し色づいてきた。枯れた芝地の中から緑の色を濃くしているのはクローバー。5月頃から一面に白い花を咲かせる。
暖かくなってくると芝生が勢いを増し、この広い広い荒川土手の草刈りが順次行われるようになる。

千住新橋手前の土手から見る光景。広い空と荒川の流れ。都営集合住宅の入る高層ビルの中にある学びピア21と緑地でキャッチボールをする親子の姿。南東にはスカイツリーを背景にする街並。南西に目を移すと荒川にかかる西新井橋や扇大橋。背後には首都高速中央環状線がひっきりなしに通過する車の轟音をあげている。

たれ込める雲間からときどき薄日が射し、空気にも春の訪れを感じる。来月、足立区から文京区へ移る。もう少しこの気持ちのいい荒川土手を歩いてみようと思う。

※東京都市モノローグ2011年の総集編（漂流する東京）
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photo ; 宇都宮 保　
文；長谷川 京子