2012年3月5日月曜日

墨田区本所吾妻橋・駒形界隈

東京スカイツリーから浅草方面に歩いてくる途中、清澄通り沿いに本所吾妻橋駅という都営浅草線の駅がある。北側は墨田区役所、アサヒビール吾妻橋本部ビルと天井に「炎」のオブジェのビルがあるのが吾妻橋1丁目から3丁目。この「炎」のオブジェ、浅草側から隅田川を挟んで眺めるのと吾妻橋2丁目の古い民家の間から眺めるとでは雰囲気が違って面白い。

清澄通りの南側は東駒形1丁目から4丁目。さらに南が本所1丁目から4丁目。地図を見るとこの辺りからJR総武線の方まで、碁盤の目のように区画がきっちり整備されてる。これは江戸時代に大火が起きた際に、幕府が防災対策の一環として道路整備を行ったことによるという。昔ながらの古い住宅と新しいマンションなどが混在し、下町風情の残る地域だ。

墨田区は1947年(昭和22年)に南の本所区と北の向島区が合併し誕生した。大正12年(1923年)の関東大震災で、本所区は9割余りが焼失。元陸軍被服廠跡地(現在の横網町公園など)では、避難をしていた多くの人が猛火に遇い、4〜5万人といわれる多大な焼死者を出した。さらに第2次世界大戦の戦火で、再びこの地域の7割が廃きょと化したという。

大通りから外れた東駒形や本所を休日に歩くと、人通りはほとんどなく街全体がシーンとしていて、都会の真ん中にいることを忘れてしまいそうになる。

※東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto1.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto2.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto3.html

photo ; 宇都宮 保 
文;長谷川 京子

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