◎TOKYO PHOTO ; YUSHIMA 11.3.2012
2月8日から3月8日の梅祭りの期間は過ぎてしまったけれど、ようやく梅が見頃を迎えつつある湯島天神。夫婦坂と呼ばれる階段をのぼって本殿に向かう。まだ全体に満開と呼ぶには間がある。木によって満開の木、つぼみの木、2分咲き5分咲きとそれぞれ。
本殿脇に並ぶ梅の木のなかでも枝垂れ梅のピンクの可憐な花が満開を迎えている。社殿の渋いえんじ色を背景にするとぐっとしまる。2月に行った時3分咲き程度だった本殿前の白梅の木も満開。梅園の中も見頃を迎えた梅が多く、花びらに近づいてカメラを構える人で混雑している。
合格お礼参りの人も多く訪れていて、梅園入り口では合格甘酒などを売っている。男坂・女坂途中の梅はまだ2、3分咲きと行ったところだった。男坂の上り口、右手に復興地蔵尊の小さなお地蔵さんがある。東日本大震災から1年にあたるこの日、東日本大震災と1945年3月10日の東京大空襲の犠牲者を慰霊する花や線香が手向けられていた。
この復興地蔵尊は1923年9月1日関東大震災の時、震災で亡くなった方々の冥福と地元の平和発展を祈った地元の有志たちによって建てられたもの。それから22年後の東京大空襲では、隣接町会がほとんど焼土と化した中で、この町会では一軒の損失もなくその難を免れたという。往時の人々の心にはお地蔵さんの御加護によるものと深く刻まれている。
※東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; 宇都宮 保
文;長谷川 京子
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