2012年3月15日木曜日

根津・谷中・千駄木(2)

◎TOKYO PHOTO  ; NEDU_YANAKA_SENDAGI NO2 11.3.2012







根津・谷中界隈の路地を廻っていたら古い井戸を見つけた。まだ使っているらしい。飲めなくても様々に利用できる水は都会の中では貴重なものだ。

団子坂下から谷中墓地に続く三崎坂(さんさきざか)は、休日は一部通行止め、歩行者天国になる。近所の子どもたちが小さなサーカーゴールを置いてサッカーをしている。小さな子どもが少し大きい子の蹴るボールを追いかけている姿が可愛らしい。

東京メトロ千駄木駅から不忍通りを道潅山方向に5分程、千駄木三丁目の信号を右手に入ったところに坂下平和地蔵尊がある。看板の説明によると、昭和20年3月4日の空襲で犠牲になった方々の冥福を祈り、二度と戦争を起こしてはならないとの誓いを込めて、昭和34年に地元の人たちによって建立された。この地域には当時銭湯「鹿島湯」があり、その石炭貯蔵庫が付近の人たちの防空壕になっていた。B52の爆撃は「鹿島湯」も直撃し、赤ちゃんを含む23名の尊い命が奪われたという。

都会の真ん中にある小さな祠は、地元の人たちの心の拠り所になっている。この日も年配の人が手を合わせ、花を手向けていた。

※東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto1.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto2.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto3.html

photo ; 宇都宮 保 
文;長谷川 京子

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