関越自動車道沼田ICから川場村方面の標識に従って車で走ること10分のところに道の駅『田園プラザ』がある。車を停めて川場村をゆっくり歩くことに。市町村合併が進んだなか、群馬県の北部で村としての独自の路線を選択したのは片品村、昭和村、高山村、そして川場村がある。いずれも農業や観光に力を入れている。特に川場村は、武尊山の南麓に広がる地の利を活かした自然豊かな農山村を全面に打ち出した様々な取り組みを行っている。
『田園プラザ』とホテルSLを結ぶ吊り橋「ふれあい橋」を渡る。薄根川にかかるこの橋は相当の高さがあり、夜間はライトアップされるということ。下は大きな釣り堀になっていて、大勢の釣り客が糸を垂れている。
渡りきると村営のホテルSLと川場村歴史民俗資料館がある。資料館は昭和60年まで使っていたという木造の小学校校舎を移築した建物。廊下のギシギシいう音も懐かしい。1階が中世や近世の展示物があり、2階では幕末から明治の資料や、村民の生活道具、養蚕や稲作関係の道具が様々展示されている。奥には川場村出身の詩人・江口きちの資料が並ぶ。若くして自死したきちの生涯を偲ぶ事ができる。
まだ田畑は一面雪に覆われている。ビニールが取り外されたビニールハウスは骨がむき出しのままだ。
※東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto1.html
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photo ; 宇都宮 保
文;長谷川 京子
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