足立区花畑団地

◎TOKYO PHOTO  ; HANAHATADANCHI 9.3.2012

足立区北部は埼玉県と県境になり、草加市や八潮市などと隣接する。足立区北東部にある花畑というきれいな地名につられ行ってみることに。花畑を「はなばたけ」と呼んでいたら「はなはた」と読むと言われ納得‥。

この地区には東京ドーム約4.7個分もの広大な敷地にUR都市機構の花畑団地がある。総戸数2,725戸、80棟ほどもある都内でも最大級の大規模団地。1964年から入居が始まり、子育て世代が多く入居したが、その人たちの多くが65歳以上になった。1990年代終盤に老朽化のため建て替え対象団地に指定され、その後何年間も新規入居を受け付けなかったため、3分の1以上が空き家になっているとのこと。住棟によっては数戸しか入っていない状態だという。

住民の高齢化により住民同士の交流も希薄になり、また周辺の商店街も撤退し団地内での生活に支障をきたすようになるなど、都会の古い団地のかかえる共通の問題点がある。若い世代を呼び込み、活気を再び取り戻す手だてはないものか。

新しいマンションの建設が始まるのか、一部の住棟は取り壊されている。住んでいる棟も室内はリフォームされ、屋外も駐車場や緑地通路などきれいに整備されている。地域住民・UR都市機構・区による「花畑団地周辺地区まちづくり協議会」が発足し協議を重ねてきた。新たなまちづくりの模索が続く。

※東京都市モノローグ2011年の総集編（漂流する東京）
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photo ; 宇都宮 保　
文；長谷川 京子