2012年1月25日水曜日

日本橋堀留町・小舟町界隈

◎TOKYO PHOTO  ; HORIDOMECYO_KOBUNACYO  22.1.2012










日本橋小伝馬町、日本橋大伝馬町と来て次は日本橋堀留町。人形町通りから一本入り、ビルで囲まれた一角に椙森神社(すぎのもりじんじゃ)がある。日本橋七福神のひとつ、恵比寿神としても地元の人たちに親しまれている。毎年10月には「べったら市」が開かれ、日本橋本町の宝田恵比寿神社から椙森神社にかかる一帯が、べったら漬けを売る露店や縁日の露天で賑わうという。

少し進むと日本橋保健センターのビル。高齢者住宅や児童館も入っていて前は堀留児童公園。日本橋堀留町の町名の由来は、この地に日本橋川から切れ込んだ西堀留川と東堀留川があり、文字通りその突き当りとなる「堀留」となっていたことによる。堀を中心にさまざまな問屋の倉庫が集まり、諸国から物産が届く商業地帯として発展していった。日本橋小舟町と日本橋本町の境界付近に流れていた西堀留川は昭和3年、日本橋堀留町と日本橋小舟町の境界に流れていた東堀留川は同24年にそれぞれ埋立てられた。東堀留川の跡地に堀留児童公園はある。

日本橋小舟町は「こぶなちょう」と読む。江戸時代から回漕問屋、鰹節塩乾魚問屋、荒物乾海苔問屋、畳表問屋、綿糸・綿布問屋などが軒を並べていた。明治になってこの町を地盤に発展した金融界や実業界の大物と言われる人々が多くいた。財閥、安田善次郎氏が創始した安田銀行発祥の地でもあるという。

現在の小舟町は、少し古くなったビルに中小の会社や商店が看板を並べている。一角に賑わいのあるショップを見つけた。ビルの一階を改装して、おしゃれな雑貨などを並べている「ヒナタノオト」。『旅する手仕事』というテーマで、金属や陶磁、木や布などの素材を使って作った6人の作家たちの作品を展示していた。

※東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto1.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto2.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto3.html

photo ; 宇都宮 保 
文;長谷川 京子

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