2012年1月19日木曜日

千代田区丸の内 (2)

◎TOKYO PHOTO  ; MARUNOUCHI no2  15.1.2012










丸の内仲通りの洗練されたショップやカフェを見ながら有楽町方面に歩いていく。三菱東京UFJ銀行本店の隣に2010年丸の内ブリックスクエアがオープンした。三菱一号館美術館と34階建ての丸の内パークビル、その真ん中に木々や草花を配した広場を置いて、オープンカフェでくつろげるようになっている。

明治23年に政府から丸の内一帯の払い下げを受けた三菱の二代目岩崎彌之助。一面原っぱだったこの地を一大ビジネスの場にとの構想のもと、明治27年に丸の内最初の赤煉瓦事務所「三菱一号館」を竣工させた。続いて二号館、三号館。さらに馬場先通り沿いに仲通りをはさんで第12号館、第13号館と、3階建ての赤煉瓦が立ち揃い、当時「一丁ロンドン」と言われたという。三菱一号館美術館はその時代の建物を復元したもの。現代の超高層ビルとの対比が面白い。

向かいの東京国際フォーラムは休日でガランとしている。1996年に旧東京都庁舎の跡地に竣工したこの建物の、ガラスの吹き抜けホールなどが当時はモダンであったが、いまは少し存在感が薄い。

東京駅丸の内口は「赤煉瓦駅舎」の復元のため、大がかりな工事の最中でまだ養生がされている。建築家・辰野金吾が設計して1914年に完成した西洋の様式美に満ちた建築で、2003年には国の重要文化財になった。いよいよ今年お目見えする。

photo ; 宇都宮 保 
文;長谷川 京子

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