◎TOKYO PHOTO ; 3331 Arts Chiyoda no1 28.1.2012
錬成公園から繋がるウッドデッキから入ると、開放的なコミュニティスペースになる。1階にはメインギャラリー、ラウンジのほかカフェもあり、ディナーやランチ、コーヒータイムとくつろげる。この日コミュニティスペースは何かパーティーがあるらしく若者が準備に追われていた。
メインギャラリーでは『アンデパンダン スカラシップ展』が行われていた。昨年9月に行われた第2回目の『3331 アンデパンダン』の中から投票によって選出された8名の作家による展覧会。どれもおもしろい。特にオーディエンス賞の『Hi!LEG』には笑えた。武蔵野美術大学在学中の3人の女性によるユニット。本物の映画のチラシそっくりに、衣装もポーズも背景もまねて撮影し、チラシを隣同士に並べる。「アメリ」や「ゼロの焦点」や「下妻物語」「めがね」などなど多数。どう扮しても似ても似つかないのは顔。しかし当人たちはなりきっている。手間ひまをかけた一生懸命さに拍手を贈りたい。1月29日まで。
1階の奥では「東京屋上散歩」鷹野 晃写真展(1月29日まで)もやっていた。いまは屋上に上がることのできる建物は少なくなっているが、1980年、90年代は結構上がれて、団地やデパートの屋上で遊ぶ子どもたちもいた。そんな何気ない日常のなつかしい風景が並ぶ写真展だった。
2階の206教室「ゼロダテアートセンター東京」では、『まばたきスケッチ』と垂れ幕のある部屋で準備中の、現役の大学院生の大絵晃世さんに話を聞いた。本展は平面作品、映像、インスタレーションという3人の作家により構成される空間とのこと。大絵さんは、新宿御苑と新宿御苑の近くにお住まいの方の取材を通じてイメージしたことを映像にし、「新宿御苑のためのレクイエム」という曲にのせライブパフォーマンスとして展開するという。若い作家のまばたきの向こうに広がる世界を応援したい。
※東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto1.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto2.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto3.html
photo ; 宇都宮 保
文;長谷川 京子
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