◎TOKYO PHOTO ; KITASENJYU.no2 7.1.2012
北千住の宿場町通りの商店街に大黒天の垂れ幕がずらり架かっていたので、狭い路地を入って垂れ幕の先にある千住本氷川神社に立ち寄る。七福神のひとつ、大黒さまを祀るお宮として親しまれている神社。この日も地域の子どもたちからお年寄りまで多くの人が手を合わせていた。千住の各町内に他の七福神を祀る神社があり、元旦から7日まで各神社の御朱印を集めてぐるりと廻る散策が人気らしい。
宿場町通りにお休み処「千住 街の駅」があり、千住宿の歴史を知るさまざまなパンフレットや街歩きマップが置いてある。千住宿はかつて品川宿、板橋宿、内藤新宿と並んで江戸四宿に数えられた。江戸時代から日光街道・奥州街道の宿場として多くの大名や旅人の宿泊、休憩の場として利用されたという。現在は隅田川と荒川に挟まれている北千住だが、荒川が通水したのは大正12年のこと。歴史地図で時代の変遷を知り、いにしえに思いをはせるのも楽しい。通り沿いには名倉医院、絵馬屋・吉田家、横山家住宅など江戸時代の名残を今に伝える建物もある。
昼どき、路地を入った所にある「天婦羅 いもや」で天丼をいただく。神田の老舗名店「いもや」で修行を積んだ店主が、この地に店を構えて50年近くになるという。天ぷらは思いのほかさっぱりしていて、タレもみそ汁も自家製漬け物もおいしい。午後の歩きにも弾みがつきそうだ。
photo ; 宇都宮 保
文 ; 長谷川 京子
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