◎TOKYO PHOTO ; YANAKA.NEZU.SENDAGI.no5 25.12.2011
ながれのかばんや「えいえもん」さんからもらった手作りの地図「谷根千マップ」を片手に歩く。谷根千の見所が随所にちりばめられた楽しい地図だ。谷中界隈には昔ながらの家屋に手を入れ面影を残しながら暮らす人が多い。わずかの敷地に木や花を植え、鉢を置いて自然を慈しむ。
まちかど景観コンクール「まちかど賞」のプレートが掲げられている観音寺の土塀へ。瓦を練りこんだ築地塀(ついじべい)として谷中のシンボル的存在になっている。造られたのは200年以上前に遡り、関東大震災で一部崩壊したものの戦災を免れ、補修されながら現在も美しい姿を見せてくれる。
階段を降りていくと、谷中コミュニティセンターと初音の森がある。公園のような遊具は何もなく芝地で広々した防災広場だ。地元の子ども達がサーカーに興じていた。
さらに進み初音児童遊園地の敷地内にあるのが「みしま地蔵尊」。台東区教育委員会による史跡説明板によると、「太平洋戦争下の昭和20年3月、谷中地区は空襲を受け多くの被害を蒙った。その後当時の三崎町、初音町4丁目、真島町の有志が霊を供養するために地蔵尊を建立した」という。みしま地蔵尊とは三ヶ町の町名からそれぞれ一字をとったもので『三四真地蔵』。
帰りは根津駅に近い路地裏の商店街を廻って根津神社に立ち寄り、千駄木駅から地下鉄に乗る。
photo ; 宇都宮 保
文;長谷川 京子
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