千代田区大手町 変化するオフィス街

◎TOKYO PHOTO  ; OTEMACHI  15.1.2012

日本有数のビジネス街・大手町界隈を歩く。大手町は東京駅の西側に位置し、永代通りと内堀通り、都心環状線と山手線に囲まれた区域にあたる。丸の内と共に大手銀行や商社、マスコミの本社などが集積する。地下鉄大手町駅は東京の地下鉄駅の中では一番多い5路線が通っていて、まさに日本経済の中心地といえるだろう。

休日なのでビジネス街は車も人通りも少ない。オフィスビルの建て替え工事がそこかしこで行われている。サンケイビルの隣に読売新聞社新社屋が、大手町ビル隣では商業施設が建設中。さらに広い敷地に幾つかの再開発事業が展開中とのこと。

歩道にあった標識に従って平将門の首を祀っている「平将門 首塚」に寄ってみる。林立するオフィスビルの一角、わずかな敷地にここだけ鬱蒼とした木が茂っている。数十年にわたり地元のボランティア団体が周辺の清掃、整備を行っているとのこと。花と線香が手向けられていた。

汐留、品川、六本木などの再開発によってビジネスの拠点が変化しつつある。また老朽化した建物ではグローバル化や高度情報化に対応できない。皇居と東京駅がすぐという好立地で霞ヶ関や丸の内とともに高度経済成長を支えた歴史ある大手町のオフィス街。数年後にはさらに大きな変貌を遂げる。

※東京都市モノローグ2011年の総集編（漂流する東京）
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photo ; 宇都宮 保　
文；長谷川 京子