◎TOKYO PHOTO ; FROM AKABANE TO HIGASHIJYUJYO 6.8.2012
赤羽駅西口から、線路に並行して走る拡幅工事中の460号線を隣の東十条駅まで歩いて行くことに。線路高架をくぐる広い道路を左手に見てから、右手の中坂を上って住宅街に入る。マンションや個建て住宅が密集する狭い道路に急坂の三日月坂が現れる。
標識によると、大正3年に帝国火工品製造所(導火線工場)ができ、この工場のためにできた坂だという。工場へ往来する馬車などでにぎわったというが、翌年の大正4年に工場は爆発事故で焼失してしまった。その後このあたりは住宅地となり、坂を登りきった北側あたりに三日月茶屋ができ、坂名はこれに由来するとのこと。坂の上から向こうに赤羽台団地のマンション群が見渡せる。
普門院を囲む住宅地をさらに囲むように出来ている細い道をたどり、赤羽西交番の横に出る。横には真正寺坂の標識。香取神社はそこから5分程度。マンション・コート赤羽の脇の道を入り、崖にそった民家の並ぶあいだの急な階段を上った先に香取神社はあった。境内の狛犬に抱かれた猫が可愛らしい。
今度は線路伝いに進む。上部は東北・上越新幹線の線路。下部は東北本線・高崎線・京浜東北線。夕刻、帰宅の通勤客を乗せて電車はひっきりなしに行き交う。線路の反対側は崖上にも崖下にも家が密集し、急な階段を上った先が玄関という家もある。荒澤不動尊が祀られた小さな祠の下に、1メートル四方もない湧き水の池があり、水が絶えずチョロチョロ流れ、金魚や鯉が泳いでいた。
※東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto1.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto2.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto3.html
photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko
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