◎TOKYO PHOTO FUJIMIZAKA HIGURASHIZAKA ; 8.2012
荒川区は日暮里駅と西日暮里駅の西側の高台に坂道が集中している。両駅の中間地点にあり、諏訪台通りを諏方神社の入口のマンション脇から谷中方面に下ってくる坂道が富士見坂。坂の上から下まで石畳が敷かれ、片側は古い煉瓦の塀、もう一方は坂道に沿って作られたマンションと寺の墓地になっている。
空気の澄んだ冬には、富士見坂の上から富士山が望める。山頂へ夕日の沈む「ダイヤモンド富士」が見えるとあって多くの人がカメラを構えているという。その眺望がピンチを迎えている。新宿区大久保三丁目で進行中の高層開発計画が、この坂からの富士山の眺望を阻害する可能性が高いことが明らかになって、地元の人たちが「日暮里富士見坂を守る会」を立ち上げた。しかし、超高層マンション建設は進行中とのこと。
諏方神社の境内の中を通って線路に向かって下りていく道が地蔵坂。階段を下りて急な坂道をくだると西日暮里駅手前の線路下の暗い地下道に出る。諏方神社に入らずに諏訪台通りをまっすぐ進み、突き当たりの西日暮里公園に沿って下る坂道が間の坂。下りて行くと道灌山通りと西日暮里駅がある。道灌山通りを渡ると開成高校の脇に、ひぐらし坂の看板が立っていた。
※東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto1.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto2.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto3.html
photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko
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