◎TOKYO PHOTO ; YANAKA,NEDU,SENDAGI 7. 6.2012
上野公園からの帰り道、池之端4丁目の住宅街の路地に入り込むと古いレンガ塀の坂道があった。レンガの隙間から生えている雑草が年代の古さを物語っている。下っていくと、古い井戸を見つけた。さらにその先にももうひとつの古井戸。ご近所の人たちが共同で管理していて、大切に使われている井戸という。周囲は掃除がいきとどき、蛇口の先に手ぬぐいが巻かれている。ひとつの井戸の裏手は工事用フェンスが置かれた空き地になっているが、以前は古い木造家屋があり、そこはNHKの朝のテレビ小説「おしん」のロケ地にもなったとのこと。
根津と千駄木の路地から路地を歩く。狭い路地は日陰になっていて歩きやすい。路地裏にBonjour mojo2と書かれた看板の小さなパン屋さんを見つけた。「ボンジュール モジョモジョ」という動物の形をしたパンが多く並ぶパン屋さん。手作りのパンの紹介がまた可愛らしい。看板がなければ通り過ぎてしまうような隠れたパン屋さん。
谷中の初音広場の前を通ると、谷中コミュニティセンターと初音広場の間でドラマ撮影が行われていた。谷中が舞台の上戸彩主演、来年1月から始まるNHKの『いつか陽のあたる場所で』というドラマ。7月から谷中界隈のいろいろな所で撮影隊を目にする。昨日は午後のうだるような日射しを浴びて撮影中の彩ちゃんも暑そうだった。上野公園からの帰りにもう一度初音広場に寄ってみると、今度は飯島直子や竜雷太、松金よね子などの出演者が本番の真っ最中。夕方、やや涼しい風が吹いている中で、シリアスな場面を演じていた。
※東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto1.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto2.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto3.html
photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko
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