◎TOKYO PHOTO ; NEZU 5.9.2011
9月に入って暑さも一段落したので東京歩きを再開。今回は文京区根津を歩く。台東区谷中のすぐ隣が文京区根津。狭い路地を境に隣り合っていて地区としてはさほど広くない。
千代田線の根津駅で降りて、根津小学校の脇道を通りまず根津神社へ行く。参道口を入って「神橋」を渡り、「楼門」「唐門」「社殿」へと由緒あるゆったりした参道がつづく。境内は池や大木に囲まれ、のんびりするにはもってこいの場所だが、たちまち蚊の餌食にされてしまうのには閉口する。9月17日、18日は「例大祭」が行われるらしく、町内の所々でポスターを見かける。露天も多数出店するようだ。
不忍通りを渡る。この辺りも谷中と同じく震災と戦争で焼けなかったので、古い家や街並が残っている。路地裏には総菜屋、居酒屋、八百屋、肉屋などが並び庶民にはうれしい。「谷中、根津、千駄木」の地域を全国区にしたのは、1984年に森まゆみさんを中心に女性3人がスタートさせた地域情報雑誌『谷根千』だろう。この地域の魅力的なもの、こと、ひとが登場する下町好きにはワクワクするような情報誌だ。残念ながら2009年に廃刊になってしまったが、この地域を人気スポットに押しあげたことはことは間違いない。
小さな公園入口で、リヤカーにのぼりを立てて豆腐を売る若者を見つけた。まだこの仕事を始めたばかりだという。湯葉をひとつ頂いた。よく冷えていて、ダシの効いたタレとからみあって実に美味しかった。
photo ; 宇都宮 保
文;長谷川
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