2011年9月26日月曜日

港区東京タワー(2) 撮影;2011.9.23

◎TOKYO PHOTO  ; TOKYOTOWER  23.9.2011













東京タワーの全体像を飯倉の交差点から見たとき、“あれっ、こんなに小さかったっけ”と思った。超高層ビルがあちこちに建ち、六本木ヒルズやミッドタウンは250メートル近くの高さがある。東京スカイツリーは634メートル。東京タワーがその役割をスカイツリーに譲る日も近い。333メートルの東京タワーが相対的に小さくみえるのは仕方のないこと。それでも東京タワーは東京タワーだ。青空に赤と白の塔が燦然とそびえる。

自分の家からみた東京タワーが一番とか、この通りから見た姿が一番とか、せっかくよく見えた東京タワーがあのビルのせいで見えなくなってしまったとか、旅から帰ってきて新幹線から見える東京タワーにホッとするとか…。東京タワーは長い間東京のシンボルだったからそれぞれに思い入れがあるだろう。東京タワーとともにある風景が当たり前になっている。

東京タワーが近づくと、子どものようにワクワクして気持ちが急く。真下から見る東京タワーは天に伸びる迫力とともにプロポーションの美がある。三田方面の桜田通りから見る全体像は堂々としているし、ビルの谷間からちょっと顔をのぞかせたり、天井だけ見えるなんていう様子もドキドキさせられる。少し遠ざかって頂上に目をこらすと、タワー頂上部のアンテナがまだ少し曲がっている。東日本大震災の地震で曲がってしまったアンテナを人力で修復したということだが、完全に真っ直ぐになることはないのだろう。夜も震災後の節電型ライトアップから通常に戻った。暗闇のなかでひときわ輝く東京タワーを楽しめた。

東京タワーの模型をじっと見つめている子どもがいた。何を思うのだろう。

photo ; 宇都宮 保
文;長谷川

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