2011年9月28日水曜日

港区三田慶應義塾大学とその界隈 撮影;2011.9.23

◎TOKYO PHOTO  ; KEIO UNIVERSITY   23.9.2011















東京タワーを背にして三田通りを慶応大学方面に進む。この通りはゆったりしている。車道は三車線、歩道はゆうに車が通れるくらいの広さがあり、後方からチリンチリンと自転車に鳴らされることもなく歩きやすい。振り返るたびに、どっしりとした全体像を見せる東京タワーが少しずつ遠ざかる。

三田通りから台地上にあるキャンパスに至る傾斜を跨ぐ形で作られている慶應大学東館は、赤煉瓦作りで図書館と同じイメージ。入口はアーチ型で教会のような雰囲気がある。回り込んで正門に出る。守衛さんに中を見学したいと言うと屋外はOKという。南校舎の階段を上り、図書館、第一校舎から旧図書館、西校舎、南館とぐるっと一周する。休日のため学生のほとんどいないキャンパスはガランとしていて、ただ静かな時間が過ぎるだけ。他の大学が高層の校舎を建てているなかで、比較的新しい校舎も皆低層なのは敷地にゆとりがあるからなのだろうか。

慶応大学は福沢諭吉によって創設された。福沢諭吉の著書『学問のすすめ』のなかの「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」は有名。「虚実渦巻く理想と現実の境を学問によって黎明するといった意図」で「大意として学問の有無が人生に与える影響を説いており、日本国民の行くべき道を指し示した」と説明されている。

南館の外階段を上って行くと屋上にモダンな庭園がある。透明なガラスで囲まれているため、広くはないが開放感がある。昭和26年に建築家谷口吉郎と彫刻家イサム・ノグチにより再建された「新萬來舎」が、このルーフテラスに新しい創造物として移築されている。イサム・ノグチの「無」のモニュメントも展示されている。

この後、大学正門を田町駅方面に向かって下り、道路幅の狭いこじんまりとした商店街を歩く。休日とあって平日の賑わいはなかった。

photo ; 宇都宮 保
文;長谷川

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