◎TOKYO PHOTO ; ZOJYOJI 23.9.2011
増上寺へは、東京タワーから坂を降りて裏手から入っていった。東京の三大寺のひとつと言われるだけあり、広い境内に大きな本堂を持つ。秋彼岸のこの日は法要も行われたようだ。多くの人が訪れ、線香の臭いが立ち上っている。
東京における浄土宗の中心である増上寺は徳川家の菩提寺。徳川将軍15代のうち6人(秀忠、家宣、家継、家重、家慶、家茂)の他、NHK大河ドラマの主人公「お江」も葬られているという。また、『忠臣蔵』のゆかりの地でもある。元禄14年(1701年)3月に、江戸下向した勅使が増上寺を参詣するのをめぐって畳替えをしなければならないところ、吉良上野介が勅使饗応役の浅野内匠頭に畳替えの必要性を教えず、これが3月14日の殿中刃傷の引き金になったという逸話。
正面の山門前で行列ができている。大きな山門の正式名称は三解脱門。三つの煩悩「むさぼり、いかり、おろかさ」を解脱する門の意という。一人500円の拝観料を払うと2階を見学できるというが、行列はどうも苦手でやめてしまった。
増上寺と東京タワーは観光の定番。胸にワッペンをつけた観光客らしき集団が急ぎ足で増上寺を後にしている。増上寺の隣の芝公園で小さな子どもたちがボールを蹴って遊んでいる。犬を散歩させている人やベンチで休む人。芝生に足を投げ出して柔らかい夕方の日射しを浴びる。
photo ; 宇都宮 保
文;長谷川
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