◎TOKYO PHOTO ASAKUSA TOSHINOICHI ; 19.12.2012
◎text
年の瀬に浅草の境内を賑わす羽子板市。さまざまな絵柄を立体的に作り上げる贅沢なもので「江戸押絵羽子板」と呼ばれ、江戸時代の初めごろから作られるようになったという。押絵とは、厚紙に羽二重の布をかぶせ中に綿を入れてふくらませてくるむ技術で、羽子板の制作には全部で50~70もの材料を組み合わせ、およそ200もの工程を経て一枚の押絵羽子板として仕上げられるとのこと。
押絵羽子板には大きく分けて、男物と女物と呼ばれる2種類があり、 男物は「狂言物」ともいわれ、歌舞伎狂言を題材とし、役者が見えを切ったときの表情や仕草を躍動的に描いたもの。おもに不景気をはねのける縁起物として飾られる。
女の子の初正月のお祝いに求めるのが女物の「見立て」と呼ばれる。羽子板の上に『汐汲』『京鹿子娘道成寺』『藤娘』『八重垣姫』などと名前が付けられている華やかな羽子板だ。羽子板も顔が命、店によって表情が違うのも面白い。最近の女物は、細い切れ長の目ではなく、少女マンガのようにパッチリした目は共通しているようだ。
羽子板市も終わって、年末年始はすぐそこ。
◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko
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