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小石川植物園は広々していて、訪れている人たちはどことなくのんびりしている。イロハモミジの並木道周辺の広場で、ベンチで本を読んでいる年配の人やシートを広げて寛いでいる家族連れ、絵を描いている人のグループ、小さな子どもと追いかけっこをしているお母さん、など。若いカップルが、時が止まったかのような巨木に囲まれた空間で佇む。
真っ赤に染まったモミジもドウダンツツジも暫くするとすっかり葉を落とす。カリンの木もいくつかの実を付けているだけ、シマサルスベリもユリノキもスズカケノキも葉を落として、寒い冬越しの準備を始めている。
ユリノキの前には明治23年、まだ皇太子だった大正天皇がこの木を見てユリノキと命名されたとの案内板がある。ユリノキには5月の声とともにチューリップに似た大きな花が咲く。地面にくっつくほど垂れ下がった巨木のトキワマンサクは紅葉していない。こちらも花の季節は4月後半から5月頃。シャワーのように満開の花が咲くとのこと。
◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
http://photos-of-tokyo.blogspot.jp/
◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko
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