高島平団地（板橋区）

◎TOKYO PHOTO  ; TAKASHIMADAIRA no1. 17.6.2012

所用があり高島平に行く。都営三田線の高島平駅を降りると、目の前は高島平を東西に横切る交通量の多い高島通り。その向こうにマンモス団地・高島平団地がある。高島平２丁目団地には14階建ての中高層住宅がおよそ30棟が林立し、7000戸以上もの賃貸住宅となっている。また隣の高島平３丁目団地には低層の分譲住宅が2500戸近くある。

それまで一面の田んぼだった徳丸ヶ原と呼ばれた地に、都内屈指の巨大団地が造成され入居が始まったのは1972年（昭和47年）。幼稚園や保育園、小学校、中学校、高等学校が次々に造られる。また図書館・警察署・消防署・役所などの公共機関のほか病院やショッピングセンターなどが順次整備され、団地内で生活できるすべてがそろった。しかし近年は高齢化問題が表面化し、マスコミなどでもとり上げられている。最盛期には地区に７つもあった小学校が少子高齢化の影響で２校が廃校となった。

団地内を歩くと、休日とあり高齢者ばかりでなく親子連れや犬を散歩させる若者も見かける。子どもたちも連れ立って出かける。図書館にも大勢の人が出入りしている。団地の１階のショッピングモール。八百屋、肉屋、魚屋と生鮮食品の店が安売り競争にしのぎを削り大繁盛だ。

※東京都市モノローグ2011年の総集編（漂流する東京）
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photo ; 宇都宮 保　
文；長谷川 京子