2012年5月15日火曜日

上野不忍池(台東区)

◎TOKYO PHOTO  ; UENO SHINOBAZUNOIKE  11.5.2012






不忍池の蓮は、あたり一面が見渡せるほど枯れてすっきりしている。昨年9月に撮影した時は、蓮の実が入ったガクは茶色く枯れてはいたが、葉は大きく青々していたのに。蓮の花の見頃は7月下旬~8月中旬頃。枯れた茎の下から新しい茎が生えてきていて、花の準備を始める時期になってきた。

蓮は「蜂巣(はちす)」の略。実の入った花床はたくさんの穴があいていて蜂の巣に似ていることから付けられた名前。蓮は植物のなかでも、もっとも古いもののひとつで、人類の起源と同じくらい古く、紀元前何千年という昔からすでに蓮にまつわる神話や伝説が生まれているという。夏の朝に水面まで花茎を立てて開花。朝早く開き午後3時頃には閉じる。最適な観賞時間は、朝7時から9時頃まで。花の命は4日間と短くはかない。だから美しいとも言える。

公園の南側、水上音楽堂と下町風俗資料館の間の通路で、骨董市が行われていた。古い本や様々な小物が所狭しと並べられている。覗いてみると昔使われていて懐かしい品ばかりだが…。

ボートを漕ぐカップル。ベンチで将棋を指すお年寄りたち。向こうには間もなく開業を迎える東京スカイツリーがそびえている。

※東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto1.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto2.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto3.html

photo ; 宇都宮 保 
文;長谷川 京子

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