◎TOKYO PHOTO ; YANAKA NEDU SEBDAGI no8. 24.5.2012
夕刻になると、昼間とは違う街の表情が見えて楽しい。居酒屋やカフェ、BARなどは活気づく。根津・千駄木界隈の店は、騒ぐ若者や酔いどれのサラリーマンの姿もなく、どことなく落ち着いている。
千駄木の団子坂下交差点から不忍通りを根津方面に進むと、ひと際明るい何店舗かがある。ひとつは「ブックカフェ ブーサンゴ」。店内の壁いっぱい本棚になっていて本がびっしり並んでいる。コーヒーを飲みながらお店で読むことができ、本の販売もしてるとのこと。「古書とコーヒー」、時間のある時ゆっくり過ごしたいところ。
その先にあるのがイタリアンの「千駄木露地」。築80年の日本家屋をおしゃれな店舗に改装。パスタがおいしい。さらに進むと「千駄木 往来堂書店」。一見、街のなかの小さな本屋さんという感じだが、中に入ると店長こだわりの世界が広がっている。テーマに沿って興味深い本がずらり。この地域ならではの「東京・下町」関連の棚も充実。ガイド、エッセイや歴史本、また地域雑誌『谷中・根津・千駄木』のバックナンバーなども並ぶ。
不忍通りの向こう側には「やなかコーヒー」や、昼間行列のできる「根津のたいやき」など名店がある。根津神社入口の交差点から、根津神社方面に数軒入ったところに、小さいながら外観がモダンなさぬきうどんの「讃岐饂飩 根の津」がある。さわやかな色の暖簾がかかった木戸を開けて入店。肉つけ麺とぶっかけ麺を頂いた。コシの強い麺に薬味も汁もおいしい。20人も入ればいっぱいになるので、昼は行列ができるとのこと。
※東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; 宇都宮 保
文;長谷川 京子