2012年2月28日火曜日

文京区本郷三丁目界隈











春日通りを東京メトロ本郷三丁目駅方面に歩いていくと、途中にあるのが趣のある看板の「江戸あられ・竹仙」。昔ながらのガラスケースに色々な種類の江戸あられがぎっしり詰まっている。お年寄りご夫婦で営業しているということで、なじみ客らしい女性の注文を聞いている様子がガラス越しに見える。

もう少し進むと、国・登録有形文化財の看板のある本郷中央教会がある。1929年(昭和4年)に建てられた鉄筋コンクリート造3階建て。1945年(昭和20年)3月10日の東京大空襲で一帯は焼け野原となる中、逃げ込んだ近隣の50~60名の消火活動により焼失を免れて、数日間は罹災者700名を収容したという地域の人たちと共にある教会。チャーチゴシック様式特有の装飾が美しい荘厳な建物で、1998年登録文化財に指定を受けている。

路地に入ると、老舗といった店構えの料理屋がところどころにある。また中小の医療機器メーカーが多いことにも気付く。東京大学医学部を始め、順天堂大学や東京医科歯科大学が近くにあるからだろうか。医療機器の研究開発等に関する調査研究を行ったり、認証を行ったり、臨床工学技士の国家試験などを行ったりする(財)医療機器センターも近い。

入口に映画のポスターがびっしり貼られているビルがあったので映画館かと思ったら、日活の本社だった。日活といえば、石原裕次郎、小林旭、浅丘ルリ子、赤木圭一郎などの往年のスターたちを生み出し、1970年代に入ると「日活ロマンポルノ」の路線をスタートさせたことでも知られる。今年創立100周年を迎え、新たなるステージへと掲げられた大きなポスターがあった。

photo ; 宇都宮 保 
文;長谷川 京子

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