2012年2月6日月曜日
新宿から東京オペラシティ
新宿駅西口から西新宿一丁目に出る。京王プラザと新宿モノリス、NSビル、東京都庁舎を過ぎて新宿中央公園へ。高層ビルに反射した夕日が最後に煌煌と輝きを増して、そして一気に落ちて寒さが厳しくなる。暗くなりつつある中央公園の広場では、子どもたちが追いかけっこをして遊ぶ。少し離れたところではブルーシートが多く見られる。
新宿中央公園とパークタワーの間に、角筈(つのはず)橋、角筈地域センターという珍しい名前がある。江戸時代にはこの一帯は角筈村と呼ばれ、昭和53年まで角筈(つのはず)の地名は残っていたという。路地に入ると、古いアパートや一戸建てが高層ビルに挟まれ窮屈そうに建ち並ぶ。NTT本社前は首都高速中央環状線と4号新宿線が入り組んでいて交通量が激しい。
この夜は東京オペラシティコンサートホールで、東京ニューシティ管弦楽団による演奏会が行われた。プログラムは山田一雄『おほむたから』とマーラー『交響曲第5番』。
山田一雄(本名、和夫1912〜1991)は作曲家として様々なオーケストラ曲などを作り、この『おほむたから』は終戦前の1944年に作曲されている。マーラーの直弟子で日本に来日していたクラウス・プリングスハイムに師事し、マーラーの影響を強く受ける。“日本人の持つ素朴な尊さや、大きな人間愛のすばらしさを表現した”と言われるように、壮大な美しい曲だった。
マーラー『交響曲第5番』を聴いたのは今年になって2度目。指揮者の内藤彰氏が演奏前の挨拶で、弦楽器のビブラートを極力抑え、当時の演奏に近い方法を試みると言っていた通り、力のこもった演奏で拍手が鳴り止まなかった。指揮者によって演奏が全く変わるということを知り興味深かった。指揮者の内藤彰氏、思わずロビーに出てきて観客から讃えられていた。
※東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto1.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto2.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto3.html
photo ; 宇都宮 保
文;長谷川 京子
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