(財)日本サッカー協会(JFA)や日本サッカーミュージアムのある「JFAハウス」が、文京区湯島2丁目の金花商店会メインストリートにある。この地にJFA事務局が移転して、2002年に行われたFIFAワールドカップ日韓大会の開催を記念して日本サッカーミュージアムも開設された。同時に日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)、日本フットボールリーグ(JFL)、日本女子サッカーリーグなど国内のサッカー事務局や関連企業も都内各地からJFAハウスに集積したとのこと。この金花商店会の通りは「サッカー通り」と命名され、地域全体での応援体制だ。
日本サッカーミュージアムは地上1階がアッパースタンド、地下1階ロアースタンド、地下2階ピッチの3フロアーからなる。1階は2002年ワールドカップの試合の模様を大型映像装置で再現するヴァーチャルスタジアムや、各団体の関連情報を閲覧できるフロアーになっている。地下1階はワールドカップに関連した写真や資料の展示、Jリーググッズのショップや、日本サッカー殿堂入りした58人のモニュメントも設置されている。地下2階 「ピッチ」のみ有料ゾーンになっていて、2002年ワールドカップの関連資料などを展示している。なでしこジャパンの優勝トロフィーも展示されているということ。休日にはサッカーファンが多く訪れるのだろう。
蔵前通りに出ると、ホテル東京ガーデンパレスの前にお茶の水おりがみ会館のビルがあった。入口のガラスケースには和紙に描かれた絵や千代紙で作られた人形が華やかに飾り付けられている。中に入ると千代紙で作られたさまざまな雛人形が並んでいる。どれも手の混んだ細やかに作られたものばかりで伝統工芸の技を見せてくれる。創業安政5年(1858年)創業の染紙・千代紙製造の老舗で、日本古来の伝統技術「和紙染め」が認められ、文京区の文化遺産に指定されたという。
中2階は作品の展示場、3階は和紙や折り紙セットなどの売り場、4階は工房になっている。和紙は原料や用途、染色方法によって様々な種類があるという実に奥の深い世界だ。工房では染め師たちの手によって1枚1枚和紙が染められていく様子が見学できるという。折り紙教室も随時開かれている。簡単なものを制作するミニ講習から少し複雑な折り紙人形づくりなど実にたくさんの教室が用意されていて、子どもから大人まで楽しめる。
photo ; 宇都宮 保
文;長谷川 京子
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