2011年6月22日水曜日

墨田区両国 撮影;2011.6.19

◎TOKYO RYOGOKU 19.6.2011














JR総武線、両国駅前にある国技館と江戸東京博物館。
テレビ画面に映る大相撲風景の華やかさと違って、本場所中でない国技館はどことなく殺風景な印象。国技館隣にある江戸東京博物館は地上7階、地下1階の巨大な建物。江戸東京400年の文化とそこに暮らす人々の生活を展示物から垣間みることができる。しかしこの建造物、子どもがレゴブロックで建物を作るとこんな形?あるいは装甲車? いずれにしてもバブル時代の名残りを思わせる。
旧安田庭園やNTTドコモビルや東京都慰霊堂などを回る。

両国駅を国技館と反対方面に行くと商店街と食事処が密集している。目につくのは「ちゃんこ」の店。「ちゃんこ霧島」「ちゃんこ川崎」「ちゃんこ照国」「相撲茶屋 寺尾」など。往年の相撲取りやその親族などがこの地に出店したのだろう。

京葉道路を渡り回向院へ。回向院は350年前の明暦3年(1657年)に開かれた浄土宗の寺院で、明暦の大火による無念仏を葬ったのが始まりという。境内で霊供養のための勧進相撲が行われていたところでもあり、ねずみ小僧の墓もある。

回向院の隣ビルの少し奥まったところに「両国花火資料館」がある。小さな資料館だが花火大会の歴史を知る資料や写真、原寸大の花火玉などが展示されている。各地の花火大会が自粛ムードのなか隅田川花火大会は例年より1ヶ月遅れで行われる。
隅田川の花火大会は江戸時代、多数の死者を出した享保の大飢饉を憂い、慰霊と悪病退散祈願を込めて打ち上げられたのが始まりという。「苦境にある時だからこそ隅田川花火大会の灯を絶やしてはならない」とおっしゃる資料館の方の意見にうなずいた。

photo ; 宇都宮 保
文;長谷川

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