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新木場駅から貯木場とは反対側の夢の島公園に行く。新木場の貯木場を歩いてきたため、もう時計は午後4時を過ぎようとしている。ユーカリの木立のある陸上競技場を抜けて、急いで第五福竜丸展示館まで。
開館時間に間に合わなかったが、船の形に合わせた特徴ある外観とガラス張りの入口から大きな船首が首をもたげている様子を外から見た。たくさんの折り鶴が掛けられ、写真なども展示されている。第五福竜丸は1954年3月1日、太平洋マーシャル諸島のビキニ環礁で、米軍による水爆実験によって被爆した船。乗組員23名が「死の灰」を浴び、無線長だった久保山愛吉氏が半年後に死亡した。
老朽化により廃船となって江東区夢の島の隣の第十五号埋立地に打ち捨てられていた同船が、東京都職員らによって再発見されると、保存運動が起こって展示館が作られたという。映画「ゴジラ」の制作動機にもなったといわれている。
夢の島はかつてゴミ処分場としての埋め立て地だった。今では広い敷地に野球場や競技場、コロシアムなどの他、東京スポーツ文化館や熱帯植物園などの施設が揃っていて、ゴミの島の痕跡はどこにもない。
◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya
text;Hasegawa
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