◎TOKYO PHOTO HATSUDAI ; 4.10.2012
◎text
初台のオペラシティでの「アジアオーケストラウィーク」の演奏会まで時間があったので、代々木3丁目、代々木4丁目から初台界隈を歩いた。首都高速新宿線の高架下で熱心に音楽にあわせてビンを投げたりしながらジャグリングの練習をしている若い女性がいた。前には立正寺があり、マンションが幾つか並ぶ住宅街の道に、岸田劉生が描いた「切通しの坂」の案内板があった。
「画家岸田劉生は、大正3年(1914)から5年(1916)にかけて代々木に住んでいたので、このあたりを描写した作品がたくさんあります。そのうちの一点に、名作「切通しの写生」(重要文化財)があり、大正4年(1915)に発表しました」との解説。切通しの坂道は変わらなくても、周りの風景は当時と比べるとどれ程変化したことだろう。小学生たちが塾にでも行くのであろうか、楽しそうにおしゃべりながら歩いている。
京王線初台駅近くまで来ると、首都高速4号新宿線と中央環状線を結ぶ西新宿ジャンクションの複雑な立体カーブが目の前に聳える。山手通りが併行して走り、渋谷行きバス停前では外国人の親子が歩いている。
山手通りを渡り、しばらく行くと初台1丁目にある初台商盛会に出る。甲州街道を隔てた向こう側はオペラシティがドンと構えていて、新宿から一つ目の駅という便利な立地ながら、一歩中に入ると静かで、古くからの庶民的な商店街が続いていた。
◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko
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