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9月29日から全国都市緑化フェアTOKYOが始まったということで、10月に入ってすぐ上野公園に出向いた。会場は噴水のある竹の台エリアと不忍池を中心として、花とみどりの美しい造形が見られる。不忍池エリアでは、不忍池池畔に幟、灯篭、提灯などを配し、和傘ベンチや江戸桟敷などの休憩スペースを設け、下町の縁日的雰囲気を出している。蓮池では蓮を部分的に刈り込んで、水面を舞台としたアートを展開。ボランティアや地元中学生たちが協働で制作を進めたという。
竹の台エリアでは、東北「農」の庭（共助のガーデン）というテーマで、東北の稲や野菜、果樹で構成する大規模なガーデンが作られている。東北の復興への祈りが込められている。収穫時期を迎えた稲が穂を垂れ、その周囲には大根やねぎ、菜っ葉、蕎麦、唐辛子など多くの種類の野菜が植えられている。その両側に「七曜の庭」という小庭園が造られている。七曜とは「木」「火」「土」「金」「水」に「太陽」と「月」を加えたもので、これらを造形のデザインモチーフとしたとのこと。
藁を使って作られた大規模なシンボルモニュメント「立つ人」は、東京藝術大学の学生の協力により制作されたもの。動物園への通路途中にある花と緑で作られた像のオブジェの前では、多くの親子が写真を撮っていた。この全国都市緑化フェアTOKYOは今月の28日（日）まで行われる。
上野精養軒の隣にある寛永寺上野大仏山の前を通ると、土手に満開の曼珠沙華。赤い花に混じって白い曼珠沙華が可憐だ。華やかな緑化フェアの隣で、ひっそりとした自然の美を感じた。
◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
http://photos-of-tokyo.blogspot.jp/
◎東京都市モノローグ2011年の総集編（漂流する東京）
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto1.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto2.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto3.html
photo ; Utsunomiya Tamotsu
text；Hasegawa Kyoko
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