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谷中・根津下町まつりは、メイン会場の根津神社のほかサブ会場として、須藤公園やよみせ通り延命地蔵尊前、藍染大通りなどの9会場でもさまざまなイベントが行われた。根津神社の帰りに藍染大通りにまわってみると、梅后流江戸芸かっぽれの踊りが披露される直前だった。賑やかな音楽とともに始まったかっぽれは勢いのある少し滑稽な踊り。揃いの衣装に身を包み、一糸乱れぬ踊り手の人たちは全員中高年のベテラン女性。粋でいなせ江戸の大衆芸というにふさわしい。
かっぽれは江戸時代、大阪の住吉大社の住吉踊りに端を発するとされる。寄席演芸の演目やお座敷芸、また歌舞伎の市川団十郎、左団次が歌舞伎に採り入れたこともあって庶民にひろまっていったとのこと。「かっぽれ」の語源は「岡惚れ(おかぼれ)」。
梅后流江戸芸かっぽれグループ代表の桜川梅后さんは、かっぽれの伝承普及に貢献しているとして国際芸術文化賞や文部大臣賞などを受賞している。様々な祭りや文化行事に出演し、老人ホーム慰問や海外のフェスティバルなどにも参加する一流の踊り手の皆さんたちだ。
藍染大通りではこれらのイベントのほか、道路一杯に広げられたビニールシートの上でベーゴマやけん玉、めんこなどの昔遊びや、木工遊び、チョークで道路にお絵描き、革細工など子どもたちがのびのび楽しそうに遊んでいた。
須藤公園の方でもコーヒーやビール、焼きそば、焼き鳥などを売る模擬店や、夏祭りの写真展、古本コーナーなど町内会の人たちが中心になって盛り上げていた。
◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
http://photos-of-tokyo.blogspot.jp/
◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko
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