◎TOKYO PHOTO THE UNIVERSITY OF TOKYO ; 10.2012
◎text
根津神社正門前のS坂を上り、東大地震研究所から農学部へ。レンガ塀と銀杏並木の続く落ち着いた本郷通り沿いを通って東京大学正門へ。東京大学構内を散策する。
正門をまだ色づいていない銀杏並木に沿ってまっすぐ進むと、正面には安田講堂が由緒ある佇まいを見せる。安田講堂前の広場では休憩する学生や安田講堂を絵筆に納める中高年の人たちがいる。地下への階段を下りると円形の広い食堂になっていて、麺コーナーには多くの人が並んでいた。名物が「赤門ラーメン」390円。中太麺の上に野菜や豚肉など具だくさんのトロミのあるあんがかかったもの。量も多くこってりおいしい。
右手にまわると鬱蒼とした木立のなかに三四郎池が現れる。周遊できる遊歩道は昼間でも薄暗いが、池の真ん中に太陽が差し込むと幻想的な雰囲気を醸す。かつてこの池は育徳園心字池と呼ばれていたが、三四郎池と呼ばれるようになったのは、夏目漱石の小説「三四郎」の中で主人公がヒロイン美禰子と出会った場所として有名になったから。
構内には新しい建物も建っているが、多くは関東大震災や東京大空襲などによる被害から免れ残存しているレンガ造りの古い建物。赤門は国の重要文化財。安田講堂、正門、法文1号館、法文2号館、法学部3号館、工学部列品館、工学部1号館が登録有形文化財に登録されている。法文1号館と法文2号館は左右対称に設計されたゴシック様式が美しい。列柱には彫刻が刻まれ今では考えられないような贅沢な造りになっている。
◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
http://photos-of-tokyo.blogspot.jp/
◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto3.html
photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko
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