番外編 松戸市中央公園界隈と江戸川

◎TOKYO PHOTO  ; MATUDO 15.4.2012

松戸駅東口、イトーヨーカドーと高層のライオンズステーションタワー松戸の裏手に松戸中央公園がある。高台にある公園で、マンション横の階段を上って行くと5階部分と同じ位の高さにあることがわかる。ここはかつて北条相模守高時が居城していた相模台城という城があったという。現在この相模台は岩瀬という地区になっているが、松戸中央公園のほかに聖徳大学、法務局、裁判所、相模台小学校、中学校、相模台公園、団地、マンションなどが建ち並ぶエリアだ。

松戸中央公園は由緒ある煉瓦造りの旧陸軍工兵学校正門門柱が正門になっている。この正門は大正9年（1920）に造られたもので、市内に残る数少ない煉瓦建造物のひとつという。旧陸軍が工兵のより高度な技術研修を行うため、松戸競馬場（船橋市・中山競馬場の前身）跡地に大正8年（1919）工兵学校を開校し、昭和20年（1945）8月まで存続させたとのこと。正門前に警備のための歩哨哨舎も遺っている。

裏手の聖徳大学ではオープンキャンパスの看板が立っていて、学生が多く出入りしている。校内には「相模台戦跡碑」と、戦死者を弔ったと言われる経世塚があるということだが、一般の出入りは出来ないということで見学できなかった。大学の前には相模台住宅が数棟あるが建て替えのためか、囲いで覆われている。
相模台小学校の前には「宇宙飛行士 山崎直子さんの出身校」の垂れ幕がかかっている。小学校の広い校庭の桜はほとんど散りかけていたが、道路を隔ててある中学校の体育館脇のしだれ桜は満開。小学校の脇から入っていくと松戸拘置支所と社会教育実践研究センターの建物がある。

あちこち廻って江戸川に出る。散歩する人、ジョッギングする人、釣りをする人、桜の花はないけどシートを広げて賑やかに楽しむ若者たちと、のどかな休日を過ごしている。

※東京都市モノローグ2011年の総集編（漂流する東京）
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photo ; 宇都宮 保　
文；長谷川 京子