千鳥ヶ淵緑道 満開の桜

◎TOKYO PHOTO  ; CHIDORIGAFUCHI 7.4.2012

快晴の休日、桜が満開のニュースに誘われ千鳥ヶ淵へ。あまりの混雑振りに東京の人の多さを改めて思い知る。靖国神社前からインド大使館、千鳥ヶ淵戦没者墓苑前、都心環状線を下に見ながら代官町通り上の土手へと進む。千鳥ヶ淵の桜はいま一番の見頃を迎えている。千鳥ヶ淵を挟んでこちら側も北の丸公園のある向こう側もどちらも満開。土手から濠に垂れかかる桜の美しいこと。

千鳥ヶ淵でボートの上から桜を観賞する人たちが、２時間待ちの行列を作っている。ボート乗り場の周辺から撮る構図はニュースで見る光景そのもの。多くのカメラマンがかまえている。千代田さくら祭りの期間中は夜間にライトアップされる。千鳥ヶ淵の交差点脇の橋の手前から見る土手に咲く菜の花と半蔵壕の桜。その先に国会議事堂と周辺の高層ビル群。

東京国立近代美術館工芸館の付近では、大きな枝垂れ桜がピンクの花をびっしりつけている。枝垂れ桜の下には写真を撮る人の群れ。その手前でソフトクリームやさんと石焼き芋やさんがいい臭いをまき散らしていて悩ましい。

靖国神社から千鳥ヶ淵に向かう交差点は大渋滞で歩みは牛歩。これほどの人の波に出会う機会はそうはない。思わずカメラを向けてしまった。

※東京都市モノローグ2011年の総集編（漂流する東京）
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photo ; 宇都宮 保　
文；長谷川 京子