◎TOKYO PHOTO FACE OF HEAVEN ARTIST AT UENO PARK ; 17.9.2012
◎text
上野公園を歩いていると、五條天神前広場でひとりのヘブンアーティストによる公演準備が行われていた。周囲に自分の演じるエリアを示す紐のようなものを廻らし、後ろの音響設備からはフランス風の物憂い旋律が奏でられている。
音楽とアーティストの準備をしているようすに何となく人が集まって来る。取り巻きが増えたところでスタート。彼は言葉を使わずに動きと表情で様々な表現をする。最初はオモチャのバットのようなものを数本取り出し観客とのキャッチボールを楽しむ。2歳くらいの男の子にそのバットを取ってこっちに持ってきてと手招きするが、子どもは近づかない。袋から小さなお菓子を取り出すとトコトコそばによる子ども。小さな子どもとの即興のやりとりが絶妙で観客の爆笑を誘う。次はいくつものボールを取り出し、楽しく華麗なジャグリングの技を披露する。
くるっと回転してボールをキャッチしたり、額や頭や肩や足でキャッチしたり、バレエダンサーのようにしなやかで優雅な体全体を使った動きで、パントマイミストのようにBGMだけで表現する。彼はジャグラーの森田智博さん。ジャグリングフェスティバルでの優勝経験を持つという。体ひとつで、大きな舞台装置も必要なく、何気なく通りかかるがつい足を止めてしまい観客全員を虜にする。こんな彼のアートは美しい。
上野公園では、9月10月は小松宮像前やここ五條天神前広場、すり鉢山前などで、緑化フェアにあわせて毎日さまざまなヘブンアーティストが公演する。
※東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto1.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto2.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto3.html
photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko
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