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東京国立博物館の庭園には茶室といくつかの文化財が配されている。博物館の敷地はもとは寛永寺境内で、この庭園も寛永寺の庭であったという。ベンチに座って桜の花びらに一面覆われた美しい佇まいを眺められるのも庭園開放中のこの時期ならでは。
春草盧、転合庵、六窓庵、応挙館、九条館と、茶室が5棟ある。六窓庵は博物館が購入し明治10年に移築されたものだが、ほかは昭和に入ってから博物館に寄贈・移築されたもの。現在は茶会・句会等に有料貸出されている。
庭園の東側に第二回内国勧業博覧会の碑がある。明治維新後、戊辰戦争で荒れ果てていた上野の寛永寺跡に、明治9年公園は完成し、翌年には第一回内国勧業博覧会が開催された。それまでにない博覧会というものに人々は新鮮な衝撃をうけ、5ヶ月で入場者数は45万人にものぼった。この博覧会は日本の産業促進や美術振興などに大きな影響を与え、以後の博覧会の原型となったともいわれる。
翌明治11年、ジョサイア・コンドル設計で博物館が着工し、現在の本館とほぼ同位置に煉瓦造の2階建、正面左右に小ドームの屋根飾りをつけた本館が建てられ、明治14年の第二回内国勧業博覧会に使用された。この建物は関東大震災で大きな被害を受け取り壊された。現在の東京国立博物館本館は、1932年(昭和7年)に着工し1938年(昭和13年)に開館したした建物で、重要文化財になっている。
◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya
text;Hasegawa
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