◎TOKYO PHOTO TOKYO NATIONAL MUSEUM ; 29.3.2013
◎text
上野の杜の東京国立博物館では、特別展として「飛騨の円空ー千光寺とその周辺の足跡」を今週いっぱいやっている。金曜日は夜8時まで入館できるということで出かけた。正門を入ると本館前の左手に、緑が芽生えたばかりの大きなユリノキが聳え、右手には見事な枝振りのヨシノシダレが迎えてくれる。
明るいうちに国立博物館の外観と庭園を見て廻る。左手に廻り込んで平成館前にはしだれ桜が満開。木の上ではカラスのつがいが巣を作っているのか、嘴で何かを運んでいる様子が見える。本館北側の庭園への入口は2カ所。そのしだれ桜の前からと本館右手から入ることもできる。
散策マップをもらって庭園へ。池を中心に五棟の茶室と、周囲には四季折々に花を咲かせ色をつけるさまざまな木が配されている。今はミカドヨシノ、ヤエベニヒガン、オオシマザクラ、エドヒガンシダレ、ヤマザクラ、カンザンなど多くの種類の桜を楽しむことができる。庭園開放は春と秋の2回行われ、今春は4月14日(日)まで。
円空展は本館1階、奥の特別展示室で、飛騨の千光寺所蔵の円空仏61体を中心に岐阜県高山市所在の100体が展示されている。三十三観音立像や両面宿儺坐像(りょうめんすくなざぞう)など、荒削りな木彫りの素朴さと優しい表情が見る人を魅了する。
円空は江戸時代前期の行脚僧。美濃国を拠点としながらも修行を重るため全国を行脚しながら、生涯で12万体の仏像を彫ったという。円空仏は当時、飢えや疫病や災害に苦しんでいた人々の支えになり、33体あったはずの三十三観音立像が31体しか残されていないのは、近隣の人々に貸し出して戻って来なかったからだといわれている。円空展は今週日曜日7日まで。
◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya
text;Hasegawa
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