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1月14日、大雪の日。日暮里の富士見坂の下からと上から。坂の途中にわずかに残っていた柿にも雪は降り積もった。ザクロの実にも椿にも、諏方の道沿いの永福寺の六地蔵にも冷たく降る。富士見坂を上ったすぐ右手にある格子戸の家も趣を増している。
あちこちを巡ってから谷中の三浦坂まで来る。江戸時代に三浦家下屋敷があり、その前の坂道なので三浦坂と呼ばれたとのこと。三浦氏は美作国(現在の岡山県北部)真島郡勝山二万三千石の藩主だった。少し行った所に真島坂があり、三浦坂隣の大名時計博物館前には勝山藩下屋敷跡の石碑も立っている。
急坂なのでこんな日は道行く人はいない。数日後、富士見坂に行くと柿は坂道にびしゃりとみんな落ちていた。
◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko
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