2013年1月11日金曜日

冬の不忍池と上野公園、東京藝大

◎TOKYO PHOTO UENO PARK ; 2012-2013





◎text
上野公園不忍池の日暮れ前、蓮もすっかり枯れて頭を垂れている実、池の中に落ちている実。昨年夏の緑化フェアの際の飾り付けのために、一部刈り取られた蓮が痛々しい。

不忍池の中央にある弁天堂は谷中七福神のひとつ"弁財天"の神を祀っている。この日は御開帳、御朱印の最終日とあって参拝の行列ができていた。水上音楽堂手前では新春の骨董市。10軒ほどが店開きしていて、古い着物や工芸品や雑貨などが並んでいる。広々した竹の台広場周辺まで行くと誰もが思い思いに過ごしている。噴水の前で似顔絵を描いている若者がいた。

東京芸大の方に進むと、美術学部の門前に「Out of Sight」の大きな看板が立っている。23年間美術学部で教鞭をとっていた池田政治先生の退任記念展とのこと。陳列館には桂の木を素材にして漆で拭きあげた作品やアルミニウムを素材にした作品など静謐な造形作品が並ぶ。

2階では映像でパブリックアート作品の紹介をしていた。先生は前橋市出身で映画監督の小栗康平氏と同級生とのこと。何度か目にしたことのある群馬県庁の玄関ホールの「けんのかたち」や群馬県立土屋文明記念文学館ロビ-に設置された「対偶」なども先生の作品と知り、急に身近な存在になった。記念展は無料で会期は1月22日(火)まで。

◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
http://photos-of-tokyo.blogspot.jp/

◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto1.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto2.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto3.html

photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko

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