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千束、土手通り、千束通りを歩く。千束はかつての吉原遊廓があったところ。「よし原江戸町一丁目」とある通り名は吉原遊郭の頃呼ばれていた名残り。現在は煌びやかな風俗店街になっていて、店の前には黒づくめの店員の男性が立っていたりする。少し先の吉原神社や吉原弁財天にも足をのばす。
江戸時代、幕府によって公認された吉原遊廓は、高い塀とお歯黒どぶに囲まれた隔絶された場所だった。廓内には中心を走る仲の町通りに交差して江戸町一丁目、江戸町二丁目、揚屋町、角町、京町一丁目、京町二丁目の通りがあり、エリアごとに遊女屋が軒を連ねていた。道路のつくりはほぼ当時のとおりに現存しているとのこと。
土手通り沿いの吉原大門交差点の角に「見返り柳」の碑がある。遊び帰りの客が後ろ髪を引かれる思いを抱きつつ振り返ったというところから付けられた。土手通りの向こう側は日本堤。天ぷらの伊勢屋本店と桜なべの中江が隣り合わせで老舗の風格を醸し出している。
土手通りを浅草方面に歩くと東京スカイツリーが間近に迫ってくる。日本堤の消防署脇から千束通りに入り、千束通り商店街の少し寂しいアーケードを歩く。
◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
http://photos-of-tokyo.blogspot.jp/
◎東京都市モノローグ2011年の総集編（漂流する東京）
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photo ; Utsunomiya Tamotsu
text；Hasegawa Kyoko
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