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外を見ると猛烈な雪が降っていた。部屋の窓から大きく見える日暮里駅前の超高層マンションも薄ぼんやりし、東京スカイツリーは全くみえない。NHKドラマ「いつか陽のあたる場所で」の再放送を見終わったちょうど昼頃の時間。谷中銀座近くに移って始めての雪景色。カメラを持って部屋を飛び出す。
休日には観光客でごった返す谷中銀座も閑散として閉まっている店も多い。日暮里駅に向かう人や買物客が、足元を気遣いながら、わずかに行き交う程度。夕焼けだんだんの上からの光景もいつもとは全く違う銀世界。ときどき休憩する深圳前のベンチも南天の木も雪に埋もれる。
NHKドラマ「いつか陽のあたる場所で」を見た。昨年夏、谷中界隈で撮影をしている上戸彩や飯島直子、松金よね子や竜雷太などを何度か見ていた。撮影の合間に谷中コミュニティセンター前を歩いていた彩ちゃんをたまたま見かけ、“頑張ってね”と声をかけたら、“はい”と言って車に乗り込んだ。猛暑のなかの撮影はたいへんだったことだろう。
人には言えぬ前科持ちという過去を持つ2人の女が、東京の下町・谷中でひっそりと暮らし始めるという物語。上戸彩が演じる小森谷芭子が暮らし始めるのは谷中の祖母の家。その家は谷中のヒマラヤ杉とみかどパンの三叉路を右の路地、妙行寺の方へ入っていったところという設定。飯島直子が憧れているお兄さんのいる魚屋は谷中銀座の真ん中あたりにある鮮魚冨じ家さん。谷中銀座や谷中墓地などの背景が随所に出てきて、谷中界隈はこの物語によく合っている。
◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko
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