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日本堤のいろは会商店街の入口には『あしたのジョー』の主人公、矢吹丈(ジョー)の実物大のフィギアが置かれている。『あしたのジョー』 は高森朝雄(梶原一騎)原作、ちばてつや画により、昭和40年代に社会現象を巻き起こしたほどのヒット作に数えられるボクシング漫画。
アーケードには、リングに立つジョー、坊主頭に黒の眼帯がトレードマークのジョーの師匠・丹下段平。ジョーを慕うドヤ街の子供たちなどが描かれた垂れ幕が下がっている。この商店街からほど近い泪橋の下にある粗末な木造小屋でふたりは暮らし、ジョーが東洋太平洋チャンピオンになった後、泪橋の近くに新たなジムを建設したという設定。この界隈はジョーのふるさとということになる。
現在の商店街は多くの店がシャッターを閉め、人通りはごくわずか。手荷物を覆うブルーシートも所々で見かける。エサを啄んでいている鳩は近づいても逃げない。商店街の間の路地裏やアーケードを抜けた先には、自転車が数台置かれた簡易宿泊所が多くある。路上にチョークで「命」「こどく」とあった。
◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya
text;Hasegawa
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